1.事務所がきれいなところにしましょう
弁護士の善し悪しの見分け方
弁護士といえども依頼者あっての
”客商売”
には違いありません。なのに、事務所内が雑然として散らかっていたら
”客を迎える”
という気持がない、と考えられます。
古い法律事務所や病院には、”弁護士や医者は偉い”という考えのもと、”依頼者、患者を見下す”という傾向がありました。
でも、最近の新しい法律事務所、病院は”依頼者、患者=お客様”という考えが浸透しています。
必要以上の豪華な設備(豪華なロビー、調度品など)は不要ですが、事務所の顔である入口部分が片付いていない事務所は敬遠したほうがよいでしょう。
法律事務所に電話、訪問したときに最初に接するのは弁護士ではなく
”事務員”
でしょう。この事務員の態度をよく観察してください。
”事務員”は弁護士の”もう一つの顔”です。弁護士の普段の態度・性格がそのまま事務員の態度に表れています。あなたの前では見せない弁護士の素顔が見えてくるかもしれません。
事務員の応対が親切・丁寧で気持ちいいものであれば、その事務所の弁護士も親切な人でしょう。
逆に、事務員の態度が不愉快だと、横柄な弁護士が多いです。
まずは、
① 事務員の接客態度を観察
しましょう。次に、
② その事務所に法的事務を専門とする事務員がいるかどうかを直接に弁護士に確認
しましょう。事務員が複数いる事務所には接客をメインとする事務員や法的事務をメインとする事務員がいます。
この法的事務をする事務員は、弁護士の補助として働く人です。こういう事務員がいる事務所は仕事が丁寧で確実なところが多いです。
といいますのは、弁護士の仕事の重要な部分は、事件の相手方と交渉したり、法廷に出て弁論したり、書面を作成したり・・・などなど多岐にわたりますが、それらをこなすためには細かな調査をしたり、裁判所や役所などと連絡をとったりなど雑用を多くこなさなければならないのです。
これを弁護士が一人でやると、本来の重要な業務がおろそかになってしまいます。ですから、弁護士を補助する事務員の役割が重要になってくるのです。
そういう事務員を置いている事務所の弁護士は雑用に時間をとられず、メインの業務に専念してくれます。
もし、あなたの訪ねた事務所の弁護士が
「事務員には法的な仕事をさせません、すべて私がやりますから安心してください」
などと言ったら、その弁護士はあやしいと思った方がいいでしょう(そもそも、どんな職種でも一人で何でもできるわけないのですから)。
2.事務員の応対を見ましょう。
よく聞くことですが、弁護士の言っていることがよくわからないまま、言われたとおりにしている、という人がいます。
これは絶対にやめましょう。
わからなければ、わかるまでしつこく聞いていいのです。依頼者は”お客様”なのですから。
どうしても、弁護士は”偉い・賢い”というイメージがあるせいでしょうか、
「つまらないことを聞くと怒られる」
と思っている人がいます。たしかに年輩の弁護士にそういう人はいました。でも、今は新しい事務所、特に若い弁護士にはそういう人は少ないです。
ですから、遠慮無くわからないことは何度でも聞いてみてください。
もし、しつこい質問にうんざりするような弁護士であれば、依頼をやめた方がいいです。これは弁護士の善し悪しを見分ける一つの方法ですから覚えておいてください。
3.弁護士にしつこく質問してみましょう